薩摩焼は鹿児島県の焼き物で、2002年に国の伝統的工芸品に指定されました。よく知られる白薩摩と黒薩摩に加え、公式の工芸品紹介では磁器も製品の分類に含めています。見た目だけで薩摩焼全体をひとくくりにはできません。
産地の始まりと海外への広がり
鹿児島県は、1590年代の朝鮮出兵後に薩摩へ連れてこられた朝鮮陶工を起源として説明しています。その後、各地の窯で多様な作風が育ちました。薩摩藩は1867年のパリ万博で薩摩焼などを出品し、「SATSUMA」の名が海外にも知られました。ただし古い輸出品の表示だけで、窯元や実際の製造地を特定することはできません。
白薩摩・黒薩摩・磁器
白薩摩は淡い象牙色の素地と、釉薬に入る細かな貫入が代表的です。色絵や金彩を施したものもあります。黒薩摩は鉄分の多い陶土と、黒・褐色・飴色などの釉薬を用いる生活の器として発展しました。薩摩焼には磁器などもあり、この二分法だけで全製品を判定しないことが大切です。
器ができるまで
公的な製法資料には、ろくろ、型、ひも、たたらによる成形が挙げられています。土づくり、成形、乾燥、素焼き、施釉、本焼きを経て、白薩摩の一部には手描きの上絵を加えます。技法や焼成条件は窯元と作品によって異なります。
選び方と手入れ
購入時は窯元や作り手、食器用か鑑賞用か、個別の手入れ方法を確認してください。白薩摩の貫入は伝統的な表情ですが、すべての器が水漏れしない、あるいは食洗機に使えるという意味ではありません。古い輸出品と現代の食器も状態に応じて扱います。
よくある質問
薩摩焼は白地に金彩だけですか? いいえ、黒薩摩や磁器もあります。「SATSUMA」の古い表示で鹿児島産と断定できますか? 表示だけでは窯元や産地を確定できません。国の指定日は? 2002年1月30日です。
Sources / 出典
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